SWOT分析で説得力のある事業計画書に!

SWOT(スウォット)分析をご存知ですか? 強み(Strength)弱み(Weakness)機会(Opportunity)脅威(Threat)の頭文字から名付けられた分析ツールで、経営戦略の立案に力を発揮します。例えば、創業時などに作成する事業計画書は銀行や投資家から融資を受ける際に重視されますし、補助金などを申請する際に提出が求められることもあるので、説得力のあるものを作成したいですよね。そんな時にもSWOT分析が使えます。

SWOT分析の手順

① 目的と目標の設定

最初に分析の目的と目標を設定します。設定しなければ、何のために分析を行うのかが不明確になります。マーケティング施策に落とし込むにしても、どの程度の成果が出れば目標達成とすればいいのかが曖昧になってしまいます。
例えば、「新たなビジネスの機会を探り、売上アップの可能性を広げる」ことを目的として、「売上を前年同期比で1.5倍にする」といった具体的な数値設定をすれば、戦略や施策に落とし込みやすくなります。

② 自社の状況を4つの要因に分けて整理

SWOT分析では、まず自社の状況を4つの要因に分けて整理します。 自社がもつ資産やブランド力、品質などの要因は「内部環境」、 自社を取り巻く市場や競合、法律などの要因は「外部環境」とします。そして、内部環境のうちプラスになる要因は「強み」、マイナスになる要因は「弱み」に、外部環境のうちプラスになる要因は「機会」、マイナス要因になる「脅威」に、という具合に分けます。

プラス要因マイナス要因
内部環境強み(Strength)
自社の持つ強みや長所、得意なことなど
弱み(Weakness)
自社の持つ弱みや短所、苦手なことなど
外部環境機会(Opportunity)
社会や市場の変化などでプラスに働くこと
脅威(Threat)
社会や市場の変化などでマイナスに働くこと

「強み」を見つけるポイント

  • 顧客の視点から考える
  • 競合他社と比較してみる
  • 従業員や支援者(顧問税理士、経営指導員などの第三者)に聞いてみる

「弱み」を見つけるポイント

  • 強みの裏返しで、顧客・競合・従業員等の視点に立って考える
  • 「弱み」と「脅威」を混同しないようにする

この内部環境の「弱み」と外部環境の「脅威」は混同しがちなので、気を付けたいポイントです。自社が持っているものが原因で変えられるものは内部環境として考えます。例えば、店の立地条件が悪いという場合、出店する場所を変えることができるなら内部環境の弱みになります。それに対して、外部環境は自社の力では変えようがないことで、例えば、商圏の少子高齢化の進行している状態は自社の力では変えられないので外部環境の脅威として考えます。

「機会」と「脅威」を見つけるポイント

  • 大きな視点( マクロ環境:政治、経済、社会、技術など )から外部環境を把握する
  • 自社に関わりの深い外部環境(ミクロ環境:競合・消費者・取引先の動向など)を把握する

自社に影響のある外部環境としての「政治」は主に法律の改正や政治動向、「経済」は景気動向や金利、「社会」は人口動態や生活スタイルの変化、「技術」は新技術の登場や技術の陳腐化、などがあります。例えば、新型コロナウイルスの感染拡大による生活スタイルの変化は、マクロ環境の大きな変化と言えます。

ミクロ環境としては、具体的に市場規模や成長性、競合・消費者・取引先の動向などがあります。

マクロ環境とミクロ環境は密接に関連しています。例えば、ランドセルメーカーにとって、少子化が進むこと(マクロ環境)は市場動向(ミクロ環境)の面でみると、ランドセルの消費者が減る「脅威」となる一方で、高級ランドセルの人気によって単価が上がる「機会」にもなっています。

③クロスSWOT分析で戦略を探る

4つの要因が整理できたら「クロスSWOT分析」で各要因を掛け合わせて戦略立案の糸口を探ります。

クロスSWOT戦略を探るポイント戦略
強み×機会 自社の「強み」を活かして「機会(ビジネスチャンス)」
に対してどんな行動や施策をとれば良いのかを検討する
積極化戦略
強み×脅威 「脅威」に対して自社の「強み」を使ってどう対処していくかを
考える(競合他社に対する差別化などが戦略の中心)
差別化戦略
弱み×機会 「機会(ビジネスチャンス)」を活かすために弱みを
補強・改善することを考える
(弱みの克服には時間がかかるので段階的に進める必要あり)
改善戦略
弱み×脅威 「脅威」の影響を最小限にとどめるための防衛的な戦略を考える
(事業の撤退も視野に入れる必要あり)
防衛・撤退


これらの要因は見方によっては強みにも弱みにもなり得ます。 脅威だと思われたものが、実は大きな機会になるという場合もあります。例えば「高品質の食材を使っている」ので「価格が高い」のに対して「高齢者人口が増えた」ことや「コロナ禍」がある中で、「高品質食材を使った安心なシニア向けの弁当を提供する」といった戦略も生まれるのです。

万能の分析法ではないことを理解しておく

マーケティングの分野では数多くの分析法が使われていますが、どんな場合にも正確な分析ができる、万能な分析法はありません。SWOT分析の場合、内部環境によっては強みと弱みとのどちらにも分類しにくいという弱点があります。とは言え、先に述べたように、脅威だと思われたものが実は大きな機会にもなる場合もあるので、そうした性質を理解した上で活用することが大切です。

SWOT分析を活用して自社の強みを知ろう!

中小企業からは「うちに強みはない」「別に特別なことは何もしていない」 という声も聞かれますが、SWOT分析を使えば、 自社の可能性や見逃していた強みに気づくことができたり、弱みを強みに転換する戦略を引き出すことができます。ぜひ活用して自社の可能性を広げ、新たなビジネスチャンスを探ってみて下さい。

SWOT分析で新たなビジネスチャンスを発見しよう!

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